一級建築士試験の受験票・持ち物チェックリスト|忘れ物ゼロで当日を迎える

受験票・持ち物チェックリスト アイキャッチ

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はじめに――「当日の朝に焦らないために」

「受験票、どこに置いたっけ……」

試験当日の朝、鞄の中をひっくり返しながらそんな焦りを経験したことはないだろうか。あるいは会場に着いてから「法令集のインデックスが試験官に引っかかった」「消しゴムを忘れた」という話は、受験生のあいだで毎年のように聞かれる。

一級建築士の学科試験は、1年に1度しかチャンスがない。どれほど勉強していても、当日に些細なトラブルが起きれば実力を発揮できなくなる。「準備で負けない」ことが、合格への第一歩だ。

本記事では、受験票の受け取り方から、持ち物の全リスト、法令集の書き込みルール、前日・当日の行動チェックリスト、そして試験のタイムスケジュールまでを徹底的にまとめた。この記事を一度読んで手元に置いておけば、当日の朝に慌てる心配はなくなるはずだ。


受験票について

受験票の取得方法(2025年度以降:マイページからダウンロード)

一級建築士学科試験(2026年度は7月26日(日)実施予定)の受験票は、郵送されません。令和7年度(2025年度)以降、受験票はマイページからダウンロードし、A4サイズで印刷して試験会場へ持参する方式に変わりました。

スマートフォン等の画面上の受験票では受験できないため、必ず印刷してください(モノクロ・カラーどちらでも可)。印刷日の目安は試験2週間前ごろにマイページで受験票が公開されてからです。

情報の最終確認は必ず公益財団法人 建築技術教育普及センター(https://www.jaeic.or.jp/)の公式サイトで行ってください。

受験票がマイページに表示されない場合の対処法

受験票ダウンロード開始後もマイページに受験票が表示されない場合は、すぐに建築技術教育普及センターに問い合わせること。放置すると受験できなくなる恐れがある。

  • 公益財団法人 建築技術教育普及センター
  • 電話番号・受付時間は公式サイトで確認すること(時期により混雑する)

問い合わせの際は、受験申込時の受験番号・氏名・生年月日・登録アドレスを手元に用意しておくとスムーズだ。

受験票の印刷・保管方法

マイページからダウンロードした受験票はA4サイズで印刷し、折らずにクリアファイルへ入れて保管するのが理想だ。インク切れや用紙切れに備えて2枚以上印刷しておくと安心できる。

受験票の情報は申込時のデータが反映されるため、氏名・生年月日・顔写真(申込時にアップロードしたもの)が正しく表示されているか必ず確認すること。誤りがある場合はセンターへ速やかに連絡する。

受験票に記載されている情報の確認ポイント

受験票が届いたら、まず以下の内容を照合すること。

確認項目 内容
氏名・生年月日 誤字・脱字がないか
受験番号 番号を記憶しておく
試験会場 所在地・最寄り駅を地図で確認する
試験日・集合時間 カレンダーに記入する
持参物の注意事項 会場ごとに異なる案内がある場合も

記載に誤りがある場合は、すぐにセンターへ連絡すること。


必須持ち物チェックリスト

試験当日に必ず持参しなければならないものを一覧にまとめた。前日の夜に全て鞄に入れて確認しよう。

持ち物 備考
受験票 忘れると受験不可。クリアファイルに入れて保護する
写真付き身分証明書 運転免許証・パスポート・マイナンバーカード等
HBまたはBの鉛筆・シャープペンシル マークシート対応のもの。複数本持参推奨
消しゴム よく消えるものを2個以上
法令集 法規科目のみ持ち込み可。詳細は次章
時計 通信機能なし・アラームなし・計算機能なし(スマートウォッチ着用不可)
鉛筆削り 小型のもの(JAEIC公式の携行可能品。鉛筆使用者は準備推奨)

受験票

受験票は試験当日に必ず提示を求められる。紛失した場合は原則として再発行の手続きが必要だが、時間がかかるためなくさないことが最優先だ。

届いたらすぐにクリアファイルや専用のクリアポケットに入れ、当日持参する鞄に入れてしまうのがベストだ。

写真付き身分証明書

本人確認のために必要。運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなど、顔写真付きのものであれば基本的に認められる。学生証は大学が発行した公式のものであれば可とされる場合が多いが、最新の募集要項で確認すること。

鉛筆・シャープペンシル

マークシート方式の試験のため、HBまたはBの濃さが必要だ。薄すぎると読み取りエラーになる恐れがある。

  • 鉛筆は3〜4本を削って持参する
  • シャープペンシルは芯の替えも用意する
  • 「試験会場内での鉛筆削り使用禁止」の場合があるため注意

消しゴム

マークシートのマークをきれいに消せる、よく消えるタイプのものを選ぼう。試験時間内に考えが変わって塗り直すことは珍しくない。予備として2個持参するのが安心だ。

時計

試験室には時計がない会場もある。時計は必ず持参すること。ただし、以下の機能があるものは持ち込み・使用禁止だ。

  • スマートウォッチ・通信機能付き時計(着用自体が不可。試験中はバッグに入れて電源オフにすること)
  • 計算機能付き時計
  • アラーム・音が出る機能(ストップウォッチの場合は音の機能の使用不可)

シンプルなアナログ腕時計か、音の出ないデジタル時計が最も無難だ。スマートウォッチを試験中に着用・操作した場合は不正行為とみなされ失格になるため注意が必要だ。


法令集の持ち込みルール(重要)

法規科目(学科III)では法令集の持ち込みが認められている。しかし、書き込みに関する規定が細かく定められており、違反があると法令集を没収・使用禁止とされる場合がある。これは合否に直結する重大な問題だ。

認められている書き込み・インデックスの範囲

以下は一般的に認められているとされる書き込みだ(最終的な判断は試験官が行うため、必ず当年の受験要領を確認すること)。

  • 蛍光マーカー・色鉛筆による線引き(条文の強調)
  • インデックス(見出し)の貼付(市販のものを含む)
  • 条文番号・ページ番号の書き込み(参照先への誘導)
  • アンダーライン・囲み(該当条文の強調)

ポイントは「条文を探す・読む補助になるもの」に限られるという点だ。

禁止されている書き込み

以下は禁止とされている書き込みだ。線引きの途中で気づいた場合は、修正液・修正テープで消しておく必要がある。

  • 解法メモ・計算式(例:「この場合はこの条文を使う」等のメモ)
  • 条文の要約・解説文(自分の言葉での注釈)
  • 問題文・選択肢の書き込み
  • インデックスへの解説書き込み(単純な条文タイトル以外のもの)
  • 付箋・別紙の挟み込み

「これくらいは大丈夫だろう」という判断が命取りになる。迷ったら書かないが鉄則だ。

試験当日の法令集チェック

試験開始前に、試験官が法令集の書き込みを確認することがある。確認の内容や厳しさは会場・試験官によって異なるが、明らかに違反している書き込みがあれば使用停止になる。

対策としては、試験前に自分でも一度法令集を見直すことだ。不安な書き込みは事前に消しておこう。

万が一引っかかった場合の対処

もし試験官から指摘を受けた場合、落ち着いて対応することが大切だ。

  1. 試験官の指示に従う(感情的にならない)
  2. 該当箇所の書き込みを消すよう求められた場合は、その場で対応する
  3. 使用禁止の判断が出た場合は法令集なしで受験することになる

このような事態を避けるためにも、線引きは早めに完了させ、試験2週間前には確認を終えておくのが理想だ。


あると便利な持ち物

必須ではないが、試験当日の快適さや不測の事態に対応するために用意しておきたいものを紹介する。

持ち物 理由
予備の筆記用具 芯が折れる・芯がなくなるリスクに備える
腕時計の予備電池 電池切れのリスクを排除(前日に交換しておくのが理想)
飲み物 ペットボトルは持参可の場合が多い(会場のルール確認必要)
昼食 コンビニ等で調達する場合は、会場周辺の混雑を想定して余裕を持つ
上着・ひざ掛け 空調が強い会場では夏でも寒くなることがある
目薬 長時間の集中で目が乾燥しやすい。使い捨てタイプが衛生的
常備薬 頭痛薬・胃腸薬など。緊張で体調が崩れる場合の備え
耳栓 周囲の雑音が気になる場合(使用可否は会場による)

冷房対策は必須

7月下旬の試験会場は冷房が強いことが多い。特に試験時間が長い日は、途中で寒くなっても試験中に席を立てない。カーディガン・薄手のパーカーや、膝にかけられるコンパクトなブランケットを持参しよう。

昼食について

午前の試験終了後に昼休憩がある。会場近くのコンビニ・飲食店は混雑するため、できれば前日または当日の朝に昼食を用意しておくことをおすすめする。消化の良い、食べ慣れたものを選ぼう。試験前日・当日に初めて食べるものは避けた方が無難だ。


前日・当日の行動チェックリスト

前日チェックリスト

  • [ ] 受験票の場所を確認し、鞄に入れた
  • [ ] 写真付き身分証明書を鞄に入れた
  • [ ] 鉛筆・シャープペンシルを複数本準備した(鉛筆は削った)
  • [ ] 消しゴムを2個以上準備した
  • [ ] 法令集を鞄に入れた(書き込みの最終確認済み)
  • [ ] 時計を確認・充電(電池残量)を確認した
  • [ ] 会場へのルート(電車・バス)を地図で確認した
  • [ ] 所要時間を確認し、出発時間を決めた(試験開始の1時間前には会場着を目安に)
  • [ ] 昼食を用意した(または調達場所を決めた)
  • [ ] 上着・ひざ掛けを準備した
  • [ ] 常備薬・目薬を鞄に入れた
  • [ ] 早めに就寝した(睡眠は最高の受験準備)

当日朝のチェックリスト

  • [ ] 朝食をとった(消化の良いもの)
  • [ ] 受験票を最終確認した
  • [ ] 鞄の中身を全て確認した
  • [ ] 時間に余裕を持って出発した

会場到着後のチェックリスト

  • [ ] 試験室・座席番号を受験票で確認した
  • [ ] トイレの場所を確認した(試験中は基本的に退出不可)
  • [ ] 机の上に必要なものを整理した
  • [ ] 時計をセットした(アラームはオフに)
  • [ ] 法令集のインデックスが立ちやすいか確認した

試験のタイムスケジュール

一級建築士学科試験は1日で5科目を受験する。以下は例年の目安だ。実際の時間は受験票および試験当日の案内で必ず確認してください。

科目 時間帯(目安) 問題数 配点
学科I(計画) 午前 20問 20点
学科II(環境・設備) 午前 20問 20点
学科III(法規) 午後前半 30問 30点
学科IV(構造) 午後後半 30問 30点
学科V(施工) 午後後半 25問 25点
  • 合計: 125問・125点満点
  • 合格基準点: 総得点および各科目の基準点を超えること(毎年変動あり)

注意: 科目の順番・時間は例年の傾向に基づくものです。必ず受験票および公益財団法人建築技術教育普及センターの公式情報で確認してください。

法規(学科III)について

法規は30問・30点と配点が高く、法令集の持ち込みが認められている科目だ。しかし法令集をいちいち引いていると時間が足りなくなる。試験本番では「引く箇所を絞る・インデックスで素早く探す」スキルが問われる。

法令集の引き方・線引きの練習は試験前から十分に積んでおくこと。


まとめ

一級建築士試験の当日準備を、もう一度整理しよう。

絶対に忘れてはいけないもの3点
1. 受験票(マイページからダウンロード・印刷したもの)
2. 写真付き身分証明書
3. 法令集(法規のために)

事前に確認しておくこと
– 法令集の書き込みが規定に違反していないか
– 試験会場へのルート・所要時間
– 当日のタイムスケジュール(受験票で確認)

試験当日は、準備を万全にしたうえで「いつもどおり」の実力を出すことだけを考えよう。焦りや不安は、準備不足から生まれる。この記事のチェックリストを前日の夜に一通り確認すれば、当日の朝は落ち着いて家を出られるはずだ。

あとは、これまでの勉強の成果を信じて試験会場へ向かうだけだ。健闘を祈っている。

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