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「製図道具は何を揃えればいい?」「どのシャープペンを使えばいい?」
製図試験の準備を始めた社会人受験生から、よく聞かれる質問だ。製図道具は試験のパフォーマンスに直結するため、選び方と使い方はとても重要だ。
この記事では、製図試験に必要な道具の一覧・各道具の選び方・おすすめ商品・持ち込み不可の道具・試験当日のセットアップまで、まとめて解説する。道具選びで迷っている方はぜひ参考にしてほしい。
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製図試験に必要な道具一覧
まず全体像を把握しよう。製図試験に必要な道具は以下の通りだ。
| カテゴリ | 道具 | 必須/推奨 |
|---|---|---|
| 定規類 | 平行定規(製図板) | 必須 |
| 定規類 | 三角スケール(1/100・1/200・1/400) | 必須 |
| 定規類 | 三角定規(30度・60度 / 45度) | 必須 |
| 定規類 | テンプレート(円・階段・設備など) | 推奨 |
| 筆記具 | シャープペンシル(0.5mm・0.7mm) | 必須 |
| 筆記具 | シャープペンシル芯(HB・B) | 必須 |
| 筆記具 | 鉛筆(補助作図用) | 推奨 |
| 消去用具 | 字消し板 | 必須 |
| 消去用具 | 消しゴム(ノック式含む) | 必須 |
| 消去用具 | 砂消し(フィルムの修正) | 推奨 |
| 時間管理 | 時計(デジタル・アナログ) | 必須 |
| 補助用具 | ブラシ(消しカス除去) | 推奨 |
| 補助用具 | テープ(図面の固定) | 必須 |
| 補助用具 | 電卓 | 推奨 |
| 収納 | 道具袋・トレー | 推奨 |
製図試験会場では、机の上に道具を並べて6時間30分作業する。道具の配置が整理されていないと、無駄な動作が増えて時間を失う。
各道具の選び方とおすすめ商品
平行定規(製図板)
製図試験における最重要道具だ。試験会場では机に設置して使用する。
選び方のポイント:
– A2サイズ対応(試験で使用する用紙サイズ)
– 重量:軽いほど持ち運びが楽(3〜4kg台が人気)
– スケール(定規部分)の精度が高いもの
主なメーカーと製品:
– コクヨ(KOKUYO):TR-HHEB11 など。安定した品質でシェアが高い
– マックス(MAX):MP-400FL2 など。軽量モデルで人気
– ムトー(MUTOH):UA-20など。プロ仕様で精度が高い
購入・レンタルの選択:
製図板は新品で3〜5万円前後する。試験のためだけに購入するのが惜しい場合、メルカリ・ヤフオクなどの中古品を活用するか、製図板レンタルサービスを利用する方法もある。ただし試験本番に向けて、自分の道具での練習は必ず行うこと。
三角スケール
図面上の寸法を計る際に使う縮尺定規だ。製図試験では1/100・1/200・1/400のスケールが主に使われる。
選び方のポイント:
– 長さ:15〜30cmが使いやすい(試験では30cm程度が標準)
– 数値の見やすさ:数字が大きく印刷されているもの
– 材質:アルミ製は正確、プラスチック製は軽量
主なメーカー:
– シンワ測定:精度が高く、受験生定番の選択肢
– コクヨ:デザインがシンプルで扱いやすい
三角定規
図面で垂直線・平行線を引く際に使う。30/60度と45度の2種類を揃えるのが基本だ。
選び方のポイント:
– サイズ:30〜45cm程度が使いやすい
– 材質:傷がつきにくいもの(ポリカーボネート製など)
– マットタイプ:紙面での滑りを防ぐマット加工がある製品が便利
テンプレート
試験で最も役立つのが円テンプレートと建築テンプレートだ。
円テンプレート:
– 円形のシンボル(柱・EV・丸テーブルなど)を素早く描くのに使う
– 直径3〜40mm程度の複数サイズが1枚に入ったものが便利
建築テンプレート:
– 階段・スロープ・便器・浴槽・車椅子など建築系シンボルが揃ったもの
– コクヨ・三菱鉛筆などから販売されている
注意: テンプレートに定規機能(スケール目盛り)がついたものが一般財団法人建築技術教育普及センターの試験規則で問題ないか、最新の試験案内で必ず確認すること。
シャープペンシル
製図試験では複数本のシャープペンを用意して、用途で使い分けるのが定番だ。
| 用途 | 芯の太さ | 推奨グレード |
|---|---|---|
| 通り芯・補助線 | 0.3〜0.5mm | HB〜H |
| 壁線・柱 | 0.5〜0.7mm | B〜HB |
| 文字・記号 | 0.5mm | HB |
| 濃い線(太線強調) | 0.7mm | B |
おすすめシャープペンシル:
– ぺんてる グラフギア1000(0.5・0.7mm):製図向けの定番モデル。重心が低く安定する
– ステッドラー 925 シリーズ:金属製グリップで滑りにくく、製図用として信頼性が高い
– パイロット S3:コストパフォーマンスが高く、持ちやすい
芯の硬さ:
HB〜Bが一般的。柔らかいBは線が濃く描けるが折れやすい。Hは折れにくいが薄い。慣れるまでHBで統一するのが無難だ。
消しゴム・字消し板
製図試験では消しゴムの質も重要だ。消しカスが多いと図面が汚れ、採点者の印象にも影響する。
おすすめ消しゴム:
– MONOゼロ(ノック式):細い部分の修正に便利。角が立った形状で小面積の消去に対応
– ぺんてる アインERASER:消しカスがまとまりやすく、図面を汚しにくい
字消し板:
不要な線だけを正確に消すために必須の道具だ。金属製のものが耐久性が高く、試験での使用に向いている。
時計
試験会場に時計がない場合もあるため、腕時計または置き時計を必ず持参する。
注意: スマートフォンの時計機能は試験中使用不可。スマートウォッチも禁止される場合がある。最新の試験案内でルールを確認すること。
ブラシ・テープ・電卓
ブラシ(馬毛など): 消しカスを払うための刷毛。手で払うと図面に脂が付くため、ブラシを使うのが基本だ。
テープ(製図用): 図面を製図板に固定するためのテープ。製図専用のマスキングテープ(弱粘着)が紙を傷めにくく便利だ。
電卓: 面積計算に使用する。関数電卓は不要で、シンプルな四則演算ができれば十分だ。
持ち込み不可の道具
試験では以下の道具が持ち込み禁止または制限される場合がある。最新の試験案内(公益財団法人建築技術教育普及センター発表)で必ず確認すること。
| 道具 | 持ち込みの可否 |
|---|---|
| ドラフター | 禁止 |
| T定規(約60cm) | 持ち込み可 |
| スマートフォン | 禁止(電源OFF・鞄の中に保管) |
| スマートウォッチ | 禁止(最新案内を要確認) |
| 定規機能付きの特殊なテンプレート | 条件付きで可(最新案内で確認) |
| 消音機能のない時計(アラーム付き) | 条件付き(アラームOFF必須) |
| ものさし(スケール目盛りなしの直線定規) | 基本的に可 |
| 電子辞書・参考書 | 禁止 |
| 法令集 | 可(令和8年度・2026年度から製図試験でも持ち込み可) |
【令和8年度(2026年度)からの重要変更】 製図試験でも法令集の持ち込みが認められるようになった(学科試験と同条件)。法令集を引く「検索速度」と「設計への応用力」が問われる試験に変わっている。なお、ドラフターは従来通り禁止だが、T定規(約60cm)は持ち込み可能だ。
試験当日の道具セットアップ
6時間30分を効率よく戦うために、机上の道具配置を事前に固定しておく。
推奨レイアウト(右利きの場合)
[製図板(A2サイズ)]
-------------------------------
| 図面用紙 |
| |
| |
-------------------------------
↓左側 ↓右側
三角スケール シャープペン3本
三角定規2枚 消しゴム・字消し板
テンプレート 時計
ブラシ
電卓
ポイント:
– 利き手側(右側)に使用頻度の高い道具を置く
– 使わない道具は机下の鞄に入れる
– 定規は製図板のトレイに入れておき、作業台を広く使う
本番前日のチェックリスト
- [ ] 平行定規の動作確認(スケールが滑らかに動くか)
- [ ] シャープペンの芯残量確認
- [ ] 消しゴムの残量確認
- [ ] 時計の電池確認
- [ ] テープの残量確認
- [ ] 道具の忘れ物がないか全品確認
道具は本番までに必ず「慣れる」こと
道具の性能より「慣れ」が重要だ。どれだけ良い道具を揃えても、試験当日に初めて使うようでは本来の実力が発揮できない。
練習では本番と同じ道具セットを使うこと。特に平行定規は、慣れない製品を試験当日に使うのは避けたい。購入後は少なくとも10〜20枚の図面を描いてから試験に臨むことを強く勧める。
まとめ:道具は必要十分を揃え、使い込むことが最優先
製図道具は「揃えること」より「使い込むこと」が重要だ。
- 必須道具(平行定規・三角スケール・三角定規・シャープペン・消しゴム・時計)は最初に揃える
- 推奨道具(テンプレート・字消し板・ブラシ)は練習しながら使い勝手を確認して追加
- 持ち込み不可の道具は最新の試験案内で確認する
- 道具は本番と同じセットで練習し、試験当日に「使い慣れた道具」で臨む
道具選びに迷ったら、まずは定番品から始めるのが無難だ。使いながら自分に合った道具を見つけていくのが、製図試験合格への近道だ。
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