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「自己採点してみたけど、ボーダーライン上でよくわからない。合格発表まで1ヶ月以上もある。この時間、どう使えばいいんだろう…」
学科試験を終えた直後、多くの受験生がこの「宙ぶらりん感」に悩みます。試験の疲労感が残りながら、合否もわからない。製図試験に向けて動きたいけど、落ちていたら時間のムダになるかも…という葛藤。
この記事では、2026年の合格発表スケジュールと、自己採点の結果別に8〜9月をどう過ごすべきかを具体的に解説します。この期間の使い方が、製図試験合格の明暗を分けることになります。
2026年の学科〜製図スケジュール
まず、2026年(令和8年)の試験スケジュールを確認しておきましょう。
| イベント | 日程 |
|---|---|
| 学科試験 | 2026年7月26日(日) |
| 学科合格発表 | 2026年9月2日(水)予定 |
| 製図試験 | 2026年10月11日(日) |
学科試験から合格発表まで約5週間、合格発表から製図試験まで約5週間。つまり、合格発表を待ってから製図の準備を始めても、本番まで5週間しかないということです。
製図試験は、ゼロから準備して5週間で合格できるほど甘い試験ではありません。学科合格発表後に動き始めた受験生と、8月から準備を進めた受験生では、スタート時点で大きな差がついています。
合格発表の確認方法
合格発表は、公益財団法人建築技術教育普及センター(JAEIC)のWebサイトで確認できます。
- 確認方法:JAEICのWebサイト(https://www.jaeic.or.jp/)にアクセスし、受験番号で合否を確認
- 合格通知書の到着:発表から1〜2週間程度で郵送されます
- 注意点:発表当日はアクセスが集中してサイトが重くなることが多いので、焦らず確認しましょう
合格基準点は試験ごとに調整されます。各科目の足切り点と総合点の両方をクリアする必要があるため、自己採点で合否を確定させることはできません。
自己採点結果別の過ごし方
自己採点の点数帯によって、8月〜9月の過ごし方は大きく変わります。自分の状況に合わせて行動方針を決めましょう。
90点以上:合格確実圏 → 製図準備を全力で
90点以上であれば、例年の合格ラインを大きく上回っているため、合格をほぼ確信して製図の準備に全力を注いでいい状況です。
この点数帯の受験生が合格発表を待って動き出すのは、大きな時間のロスです。今すぐ製図に向けた行動を始めてください。
- 7月下旬に発表される製図課題テーマをすぐに調査する
- 製図道具を揃える(シャープペン・テンプレート・定規類)
- 予備校の製図短期コース(8月開講)に申し込む
- エスキスの基礎練習を開始する
85〜89点:ボーダー付近 → 製図準備をしつつ、保険もかける
この点数帯は、合格する可能性が十分ある一方で、足切りや総合点のラインによっては不合格になる可能性もあります。
基本方針は「製図準備を優先しながら、学科の保険もかけておく」です。
- 8〜9月前半:製図の基礎(エスキス・製図道具)の準備を進める
- 学科の保険:不合格だった場合に備え、苦手科目の見直しだけ軽くしておく(1日1時間程度)
- 合格発表後:合格なら製図に全振り、不合格なら来年に向けて切り替える
気持ちの面でつらいのがこの点数帯ですが、「どちらに転んでも行動できている」状態を作ることが大切です。
84点以下:厳しい → 来年への気持ちの切り替え期間に
84点以下は、残念ながら不合格の可能性が高い点数帯です。ただし、試験の難易度によっては合格基準が下がることもあるため、発表まで諦める必要はありません。
この期間の使い方として、以下をおすすめします。
- 試験の振り返り:どの科目・分野で失点したかを分析する
- 来年の戦略立案:勉強時間・勉強方法・使う教材を見直す
- 心身のリフレッシュ:試験勉強で疲弊した心と体を休める期間に充てる
- モチベーション維持:なぜ一級建築士を目指すのかを改めて考える
一度不合格になることは珍しくありません。重要なのは、その経験を次に活かすことです。
学科の振り返り方法については、こちらの記事も参考にしてください。
→ 一級建築士 学科試験後にやること【自己採点から合格発表までの行動指針】
製図試験に向けて8月にやること
90点以上の方、そしてボーダー付近の方も、8月は製図の基礎固めをスタートしましょう。製図試験の概要については以下の記事で詳しく解説しています。
→ 一級建築士 製図試験とは【試験概要・採点基準・合格率を徹底解説】
1. 課題文のテーマ研究
製図試験の課題テーマは、学科試験当日(7月26日)に発表されます。例年、「〇〇を併設する□□」という形式で発表され、その年のテーマに沿った建物を製図することになります。
8月に入ったらすぐに、そのテーマに関する情報を集めましょう。
- テーマとなる建物の用途・機能を調べる(実際の施設を見学するのもよい)
- 過去の同テーマまたは類似テーマの課題文・標準解答例を確認する
- テーマに関連する法規(用途変更・特殊建築物の規制など)を復習する
2. 製図道具の準備
製図試験は道具の使い慣れが非常に重要です。8月中に道具を揃え、毎日触れるようにしましょう。
- シャープペン:0.5mmと0.7mmを使い分けるのが一般的
- 定規:三角定規・勾配定規・平行定規(試験会場持参可能なサイズを確認)
- テンプレート:円・家具・設備記号用
- 消しゴム:製図用の使いやすいものを選ぶ
製図道具の選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 一級建築士 製図試験の道具選び【おすすめ道具と選び方を解説】
3. エスキスの基礎練習を開始する
製図試験の合否を左右するのが「エスキス」です。課題文を読み解き、建物の全体構成をざっくり計画する作業で、ここで詰まると図面が描けなくなります。
8月はまず「エスキスとはどんな作業か」を理解し、簡単な練習から始めましょう。
- グリッド計画の基本(柱スパンの決め方)を理解する
- 要求室を適切なゾーンに配置するゾーニングの練習
- 過去問のエスキス解説動画や書籍で手順を学ぶ
エスキスの具体的な進め方は、こちらで解説しています。
→ 一級建築士 製図試験のエスキスとは【手順と考え方を初心者向けに解説】
4. 予備校の製図短期コースを検討する
製図試験は独学でも不可能ではありませんが、多くの合格者が「予備校の添削は必須だった」と口をそろえます。
主要予備校の製図短期コースは8月から開講するものが多く、早めの申し込みで席が埋まることもあります。
- 総合資格学院:製図短期コース(8月〜10月)
- 日建学院:製図試験対策コース
- スタディング:オンライン完結で場所を選ばず学習可能
社会人受験生は通学が難しい場合も多いため、オンライン講座の活用も有力な選択肢です。
まとめ:合格発表まで「動ける人」が製図を制する
学科合格発表までの5週間は、何もしないでいると「なんとなく過ぎてしまう」期間です。一方、この期間を戦略的に使った受験生は、製図試験のスタートダッシュで大きなアドバンテージを得られます。
- 90点以上:今すぐ製図準備スタート
- 85〜89点:製図準備を進めながら学科の保険もかける
- 84点以下:振り返りと来年への仕切り直し
合格発表の9月2日は通過点に過ぎません。その先の製図試験(10月11日)を見据えて、今日から動き始めましょう。
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