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【2026年版】結論:あなたに合う法令集はこれ
- 初学者・資格学校通学生:総合資格学院(大きな文字・充実インデックスで迷わない)
- 独学・コスパ重視:TAC出版(欄外参照・コンパクト・価格が安い)
- 2回目以降の受験生:井上書院(情報量最多・使い込むほど速く引ける)
※どの法令集を選んでも合格できます。大切なのは選んだ1冊を徹底的に使い込むことです。
1. はじめに:法令集選びは「試験道具選び」の中で最重要

一級建築士試験の学科試験において、「法規」科目は唯一、試験会場に参考書(法令集)を持ち込むことが認められています。これは他の科目にはない特別な条件であり、法令集の質と使いやすさが得点に直結するといっても過言ではありません。
法規は全30問構成で、構造と並んで30問と問題数が多く、かつ条文の読み方さえ身につければ安定して高得点を狙える科目です。しかし、試験中に素早く条文を引けなければ時間切れになってしまいます。
だからこそ、「どの法令集を選ぶか」は勉強を始める前に真剣に考えるべき問題です。本記事では、2026年度試験に対応した3つの定番法令集を徹底比較し、あなたのタイプに合った最適な1冊を提案します。
2. 3大法令集の比較表(すぐ確認したい方はここから)
「細かい説明はいいから、まず比較表を見たい」という方のために、冒頭に一覧表を配置しました。
| 比較項目 | 井上書院 | 総合資格学院 | TAC出版 |
|---|---|---|---|
| レイアウト | 横書き・A5判 | 横書き・2段組み・B5判 | 横書き・2段組み・B5判 |
| ページ数 | 2,072ページ(告示176本収録) | 1,310ページ(告示25本収録) | 988ページ(告示41本収録) |
| 視認性 | A5判で小さいが告示収録多く実務向き | B5判・大きめフォントで高い | B5判・2色刷りで高い |
| 収録条文の充実度 | 非常に高い | 高い | 高い |
| 関連条文リンク | 充実 | 非常に充実 | 充実(欄外記載) |
| インデックス | 別売りが多い | 付属版あり | ダウンロード特典あり |
| 厚さ・重さ | 厚め・重め | 中程度 | やや薄め |
| 入手しやすさ | 書店で○ | 書店・通学生向け | 書店・Amazon |
| 初学者向き | △(慣れが必要) | ○ | ○ |
| 独学向き | ○ | ○ | ◎ |
| 価格帯(目安) | Amazon最新価格参照 | Amazon最新価格参照 | Amazon最新価格参照 |
※価格・仕様は年度版により変更になる場合があります。購入前にAmazonまたは出版社公式サイトで最新情報を確認してください。
3. 一級建築士試験に持ち込める法令集の条件(2026年版 試験規定)
【2026年度 重要改正】製図試験にも法令集が持ち込み可能に
令和8年度(2026年度)から、設計製図試験でも法令集の持ち込みが認められました(2冊まで、書き込み条件は学科試験に準じる)。これは試験制度上初の変更です。学科試験用に使い込んだ法令集を製図試験にもそのまま活かせます。どの法令集を選ぶかは学科だけでなく製図対策の観点でも重要になっています。
法令集を購入する前に、まず公益財団法人建築技術教育普及センター(以下、センター)が定める持ち込みルールを確認しておく必要があります。ルール違反の法令集は試験当日に没収されてしまいます。
持ち込み可能な条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 使用できる書籍 | 建築基準法令集など、市販の法令集(センター指定の仕様に準拠したもの) |
| 書き込み | 鉛筆・ボールペンによる書き込み、マーカーによる色分けは可 |
| インデックスシール | 法令集に貼る見出しシールは可(ただし文字情報のみ) |
| 付箋 | 文字情報のみ記載されたものは可(図・解説・語呂合わせは不可) |
| 禁止事項 | 条文以外の解説文・図・写真の書き込み。ルーズリーフの挟み込みなど |
注意点
- 毎年、センターから持ち込み基準が改訂される可能性があります。受験年度の試験案内を必ず確認してください。
- インデックスシールは「条文のタイトルや条番号」のみ記載可能で、受験校のオリジナルシールも基準内であれば使用可能です。
- 過去問の書き込みや解説メモは原則禁止ですが、条文の「○」「△」「×」などの記号やアンダーラインは許可されています(詳細はセンター公式発表を参照)。
4. 3大法令集の徹底比較
現在、一級建築士試験向けに広く使われている法令集は主に以下の3種類です。
井上書院「井上建築関係法令集」
業界で最も歴史が長く、多くの合格者が使用してきた定番中の定番です。法令集といえばこれ、という受験生も多く、学習塾・専門学校でも採用されているケースがあります。
特徴:
– A5判・横書きレイアウト・2,072ページ(告示176本収録)
– 3大法令集の中でダントツの収録告示数(176本)で実務と試験の両対応
– 関連条文への参照ページが充実しており、条文を連鎖的に追いやすい
– 新旧対照で改正内容を確認でき、法改正の把握に役立つ
– カラーインデックス付属・線引きPDFも提供
使用感:
A5判とコンパクトながら2,072ページのボリュームがあるため、ページが薄く扱いに慣れが必要です。しかし収録告示が176本と圧倒的に多く、試験当日に「条文が載っていない」というリスクが最も低い法令集です。実務でも使える告示量なので、試験後も長く活用できます。
総合資格学院「建築関係法令集 法令編」
大手資格学校・総合資格学院が発行する法令集で、同学院に通う受験生はこちらを使うケースが多いです。ただし、市販品として一般購入も可能です。
特徴:
– B5判・横書き・2段組みレイアウト・1,310ページ(告示25本収録)
– B5判の大判で視認性が非常に高く、フォントが読みやすい
– 条文ごとに関連条文・告示への脚注リンクが充実
– カラーインデックスを応募者全員にプレゼント(事前にセットアップが楽)
– アンダーラインの引き方見本も提供されており、線引きの準備が安心
使用感:
横書き・2段組みの大判(B5)は、普段A4横書き書類に慣れているビジネスパーソンにとって読みやすく感じます。2段組みは1ページに多くの情報を収めつつ読みやすいレイアウトで、脚注の関連条文リンクが充実しているため、初めて法令集を使う方でも素早く条文を追えます。インデックスシールも無償でもらえるため、セットアップのハードルが低いです。
TAC出版「建築基準関係法令集」
TAC出版が発行する法令集で、比較的近年に登場したため知名度は上記2社より低めですが、使いやすさに定評があり、独学者を中心に人気が高まっています。
特徴:
– B5判・横書き・2段組み・2色刷りレイアウト・988ページ(告示41本収録)
– セパレート形式で2冊に分解可能(試験会場では使いたい冊だけ持参できる)
– 厚い紙質を採用し、マーカーの裏写りが気になりにくい
– かっこ書きの強調表示で範囲が一目瞭然・条文のまとまりを網がけで表示
– 線引き集・インデックスシールを無料PDF提供(Webからダウンロード可能)
使用感:
横書き・2段組み・2色刷りで視認性が高く、セパレート形式なので試験当日に必要な冊だけ持参できる利便性があります。紙が厚くマーカーが裏写りしにくいため、線引きを多く行う法規学習に向いています。988ページとコンパクトにまとまっており、毎日の持ち運びが苦にならないのも独学者に支持される理由です。
5. タイプ別おすすめ(初学者/独学者/通学生/持ち運び派)
「どれを買っても合格できる」というのが正直なところです。法令集そのものの品質よりも、使い込むことと線引き・インデックス整備に時間をかけることの方がはるかに重要です。ただし、タイプによって使いやすさは異なります。
初学者におすすめ:総合資格学院
法令集を初めて使う方には、B5判・2段組みで視認性の高い総合資格学院をおすすめします。カラーインデックスシールが無償で入手でき、アンダーラインの引き方見本も提供されるため、「どこから始めればいいか分からない」という初学者でもすぐに学習を開始できます。条文の引き方に慣れていない段階では、サポート体制の充実度が最優先です。
独学者におすすめ:TAC出版
資格学校に通わず独学で挑む方には、TAC出版が使い勝手・コンパクトさのバランスで優れています。セパレート形式で試験本番に必要な冊だけ持参できる実用性、厚い紙でマーカーが裏写りしにくい点、そして線引き集・インデックスをWebで無料ダウンロードできる点が独学者に特に響きます。
通学生(総合資格・日建学院など)におすすめ:学校指定の法令集
通学している場合は、授業で指示される法令集に合わせるのが最も効率的です。講師の解説がその法令集のページ番号や見出しを前提に行われるため、異なる法令集を使うと混乱することがあります。総合資格に通っているなら総合資格の法令集、日建学院に通っているなら指定のものを使いましょう。
持ち運び重視派におすすめ:TAC出版
TAC出版はセパレート形式で2冊に分解でき、988ページとコンパクトにまとまっているため、毎日カバンに入れて通勤・通学する方や、カフェでの自習が多い方には持ち運びが楽です。学習中のパートだけ持ち歩くことができるのも便利です。
条文を深く読み込みたいベテラン向け:井上書院
告示176本を収録し情報量が圧倒的な井上書院は、試験でも実務でも使える一冊として、複数回受験経験がある方や、試験後も法令集を手放したくない建築士志望者に人気があります。A5判のコンパクトさに2,072ページが詰まっており、使い込むほど条文の位置を手が覚えていきます。
6. 毎年購入が必要?受験年度版の重要性
法令集は原則として受験年度版を購入する必要があります。
建築基準法は毎年改正が行われており、条文・告示の内容が変わることがあります。古い年度の法令集を使うと、試験に出題される最新の法令内容と食い違いが生じ、誤った条文を引いてしまうリスクがあります。
古い法令集を使ってはいけない理由
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 法令の改正 | 条文の追加・削除・変更が毎年発生する |
| 告示の改正 | 技術的基準を定める告示も頻繁に改正される |
| ページ番号のずれ | 改正によりページ番号が変わり、インデックスが使えなくなる |
| 試験での不利 | 改正後の条文で出題されるため、旧版では正答できない問題が出る |
購入時期の目安
法令集の新年度版は通常12月〜翌年1月頃に発売されます。受験を決めたら、この時期にすぐ購入し、線引き・インデックス貼りを早めに終わらせて本格学習に備えましょう。
7. 法令集の使い方と合わせて購入すべきもの
法令集本体を購入したら、以下のアイテムも一緒に揃えると学習効率が大幅に上がります。
インデックスシール
条文に素早くアクセスするための見出しシールです。法令集に手書きで作る方もいますが、市販品や出版社の特典シールを活用するのが効率的です。
- 総合資格・TAC出版は購入特典として付属または配布している場合があります
- 自作する場合は、よく引く条文(建基法・施行令・消防法・都市計画法など)を優先してシールを作成しましょう
蛍光マーカー(複数色)
条文の重要箇所や頻出条文を色分けするために使います。色のルールを決めておくと引きやすくなります(例:赤=条文の骨格・数値、黄=定義・用語、青=ただし書き・例外)。
線引きのルールは試験の持ち込み基準に影響します。詳しくは 法令集の線引きルール|合格者が使う正しい3つの方法 をご参照ください。
付箋(持ち込み基準を確認の上)
よく参照する条文に薄い付箋を貼っておくと検索が速くなります。ただし、文字情報のみが許可されており、センターの最新基準に従ってください。
下敷き・しおり
条文を追いながら読む際に役立ちます。小さめのしおりを複数用意しておくと、複数の条文を同時に参照する際に便利です。
8. 法令集セットアップの具体的手順(購入後すぐやること)
法令集を購入したら、できるだけ早く以下の手順でセットアップを完了させましょう。セットアップが遅れると学習開始も遅れ、試験直前に焦ることになります。
ステップ1:インデックスシールを貼る(所要時間:2〜3時間)
まず、法令集の各条文に素早くアクセスできるようインデックスシールを貼ります。最低限貼るべき箇所は以下の通りです。
| 優先度 | 法令 | 貼るべき条文 |
|---|---|---|
| 最優先 | 建築基準法 | 第2条(定義)、第6条(確認申請)、第27条(耐火要求)、第43条(接道義務)、第48条(用途地域)、第52条(容積率)、第53条(建蔽率)、第56条(斜線制限) |
| 最優先 | 施行令 | 第112条(防火区画)、第114条(界壁)、第116条の2(無窓居室)、第128条の3(内装制限) |
| 重要 | 建築士法 | 第3条(業務範囲)、第20条(業務報酬)、第24条(管理建築士) |
| 重要 | 都市計画法 | 第8条(地域地区)、第29条(開発許可) |
| 重要 | 消防法 | 第17条(消防用設備) |
ステップ2:線引きをする(所要時間:10〜20時間)
過去問で頻出の条文を中心に、色分けルールを決めて線引きを行います。おすすめの色分けルールは以下の通りです。
- 赤(またはオレンジ):条文の骨格・数値(面積・高さ・距離など「7分の1以上」「31m以下」)
- 黄(蛍光ペン):定義・用語・適用対象(「特定行政庁」「用途地域」など)
- 青(または緑):ただし書き・例外の起点(「ただし」「〜の場合においては」)
線引きの詳しいルールについては「法令集の線引きルール|合格者が使う正しい3つの方法」で解説しています。
ステップ3:過去問を解きながらカスタマイズする(継続)
線引きとインデックスは一度で完成させる必要はありません。過去問を解くたびに「もっとここに印をつけておけば速く引けた」という箇所が出てきます。その都度、追加の線引きやインデックスを行い、自分だけの法令集に仕上げていくことが合格への最短ルートです。
9. 試験当日の法令集活用テクニック
セットアップした法令集を試験本番で最大限活用するためのテクニックを紹介します。
条文検索は「2段階」で行う
試験中の条文検索は以下の2段階で行います。
- インデックスで大まかな位置を特定(5秒以内)
- ページ内で目的の条項・号を探す(10〜15秒以内)
1問あたりの条文検索を20秒以内に抑えることを目標にしましょう。法規は30問を1時間45分で解く必要があり、1問あたり約3分30秒です。条文検索に時間をかけすぎると、読解・判断の時間が足りなくなります。
よく引く条文の「指の感覚」を鍛える
練習を重ねると、法令集を開くだけで「だいたいこの厚さのあたりに施行令112条がある」という感覚が身につきます。この感覚はインデックスよりも速い検索手段になります。試験前の1ヶ月間は、毎日最低10回は法令集を引く練習をしましょう。
試験開始直後にやるべきこと
試験が始まったら、いきなり問題を解き始めるのではなく、以下の準備を30秒で行います。
- 法令集をページがめくりやすい角度で机に置く
- インデックスシールが手前に来る向きにセットする
- 最初の5問をざっと見て、引くべき条文の目星をつける
この30秒の投資が、残りの試験時間を効率的に使うことにつながります。
10. まとめ:迷ったらこれを買え
「結局どれがいいの?」という問いへの答えは、1冊に絞れないのが正直なところです。あなたの状況によって最適解が変わります。
それでも「どれかを今すぐ決めたい」という方のために、タイプ別の推奨をまとめます。
| 読者タイプ | おすすめ法令集 |
|---|---|
| 初めて法令集を買う方 | 総合資格学院(視認性・インデックスの充実度が優秀) |
| 独学で受験する方 | TAC出版(コスパ・使いやすさ・コンパクトさのバランスが良い) |
| 資格学校に通っている方 | 学校指定の法令集(授業との連動が最優先) |
| 2回目以降の受験経験者 | 井上書院(情報量が多く、使い込むほど威力を発揮) |
| 毎日持ち運ぶ方 | TAC出版(薄くて軽くカバンに入れやすい) |
最後に強調しておきたいのは、法令集はどれを選んでも合格できるという点です。大切なのは、購入した法令集を徹底的に使い込み、線引きとインデックスを整備し、条文を素早く引けるように鍛えることです。
悩む時間があるならば、今すぐ購入して線引きを始めることの方がはるかに価値があります。
11. 購入リンク(Amazon)
井上書院「井上建築関係法令集」(受験年度版)
総合資格学院「建築関係法令集 法令編」(受験年度版)
TAC出版「建築基準関係法令集」(受験年度版)
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おすすめ教材
法令集
試験に持ち込める法令集は必ず受験年度版を購入してください。以下の3冊が受験生に人気です。
井上書院「建築関係法令集」令和8年度版
総合資格学院「建築関係法令集 法令編」令和8年版
TAC出版「建築基準関係法令集」2026年度版

