法規30問を絶対に落とさない|本番直前3日間でやる最終確認5項目

法規30問を絶対に落とさない|本番直前3日間でやる最終確認5項目 アイキャッチ

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はじめに

あと3日。

「もっと勉強しておけばよかった」「本当に受かるのか」——そんな気持ちが頭の中をぐるぐる回っていないだろうか。

安心してほしい。それは誰もが感じることだ。そして、その不安は「ここまで真剣に取り組んできた証拠」でもある。

直前3日間でやるべきことは、新しいことを覚えることではない。確認するだけでいい。

今まで積み上げてきた知識を、本番で確実に引き出せる状態に整えること——それだけが、残り3日間のミッションだ。

特に法規は、2026年7月26日(日)の試験本番において30問・105分という構成で出題される。1問あたり平均3分30秒。法令集を引くスピードが合否を分ける科目だ。

この記事では、法規30問を安定して得点するための「直前最終確認5項目」を具体的に解説する。今すぐ実行できる内容に絞ってあるので、ひとつずつ着実に進めていこう。


最終確認①:頻出条文20本の法令集引きスピードを確認する

1問あたり3分30秒の現実

法規105分・30問という制限の中で、1問に使える時間は平均3分30秒。計算問題や複合問題に時間を使うことを考えると、単純な条文確認問題は1〜2分以内に処理したい。

そのためには、よく出る条文を30秒以内に開けるという引き速度が求められる。

実践:20条文タイムアタック

以下の頻出条文を実際に法令集で引き、30秒以内に開けるかチェックしてほしい。

分野 条文
用途地域 法別表第2、令130条の3〜5
容積率 法52条、令135条の18
建蔽率 法53条
高さ制限(道路斜線) 法56条、令130条の12
高さ制限(北側斜線) 法56条第1項第3号
採光 法28条、令19条、令20条
換気 法28条第2項、令20条の2
防火区画(面積) 令112条第1項〜第4項
防火区画(竪穴) 令112条第11項
避難階段 令122条〜123条
廊下幅 令119条
排煙設備 法35条、令126条の2
非常用照明 令126条の4
特殊建築物の制限 法別表第1
確認申請 法6条、法6条の2
完了検査 法7条
建築協定 法69条
構造計算 令81条
単体規定(居室の天井高) 令21条
地区計画 法68条の2

30秒以内に開けなかった条文があれば、その条文のページにインデックスタブを追加しよう。残り3日で新たに覚えようとするより、物理的なアクセス速度を上げる方が確実に得点につながる。

詳しい頻出条文の分析は「頻出条文ランキング20」を参照してほしい。


最終確認②:計算問題の公式を再確認する

法規の計算問題は、公式さえ正確に押さえていれば確実に得点できる。直前の今、公式をノートやメモにまとめ直して頭を整理しよう。

容積率の計算手順

基本の算定式:
容積率 = 延べ面積 ÷ 敷地面積 × 100(%)

前面道路幅員による制限:
前面道路の幅員が12m未満の場合、法定乗数を掛けた数値と指定容積率の小さい方が適用される。

  • 住居系用途地域:幅員(m)× 4/10
  • その他の用途地域:幅員(m)× 6/10

特定道路による緩和(法52条第9項):
特定道路(幅員15m以上)から70m以内にある敷地は、前面道路幅員を加算できる。計算式は法令集で確認すること。

容積率・建蔽率の詳細な解説は「容積率・建蔽率の攻略」の記事も参照してほしい。

建蔽率の緩和規定

建蔽率には2つの重要な緩和規定がある。直前期に混乱しやすい箇所なので、整理しておこう。

+10%の緩和(それぞれ単独で適用):
– 特定行政庁が指定する角地
– 防火地域内の耐火建築物等(法53条第3項第1号)

+20%の緩和(両方該当する場合に合算):
– 角地かつ防火地域内の耐火建築物等

たとえば指定建蔽率60%の角地で防火地域内の耐火建築物を建てる場合、最大80%まで緩和される。これは頻出問題なので確実に押さえておきたい。

採光補正係数の算定式

居室の採光計算では、採光補正係数(A)を求める必要がある。算定式は用途地域によって異なる。

算定に使う変数(令20条):
– D:開口部の直上にある建築物の各部分から、隣地境界線等(隣地境界線・道路中心線・同一敷地内の他の建築物等)までの水平距離
– H:開口部の直上にある建築物の各部分から、開口部の中心までの垂直距離
(採光関係比率 = D / H で算出)

用途地域別の算定式(概略):
– 住居系用途地域:D/H × 6 − 1.4
– 工業系用途地域:D/H × 8 − 1
– 商業系等(上記以外):D/H × 10 − 1

※ 算定式の詳細(天空率補正、採光補正係数の上限3.0など)は必ず法令集(令20条)で確認すること。試験本番でも法令集を引いて正確な数値を使うこと。

採光・換気の詳細な解説は「採光・換気規定の攻略」も参照のこと。


最終確認③:防火区画の面積数値を丸暗記する

なぜ丸暗記が必要なのか

防火区画(令112条)は毎年複数問出題される最頻出テーマのひとつだ。ところが条文が長く、試験本番で条文を一から読んでいると時間を大幅にロスしてしまう。

基本の数値だけは丸暗記しておき、法令集は例外規定の確認に使う——これが正しい法令集の使い方だ。

面積区画の基本数値(令112条第1項〜第4項)

区画の種類 面積 主な条件
原則 1,500㎡ 主要構造部が準耐火構造等
特定防火設備で区画 1,000㎡ スプリンクラー等設置の場合は2倍
準耐火建築物(45分) 500㎡ 木造準耐火建築物等

※ スプリンクラー等の消火設備が設置されている場合は、上記の2倍の面積まで緩和される。

高層区画の基本数値(令112条第7項〜第10項)

11階以上の部分については、より厳しい面積区画が適用される。内装の仕上げ・下地の材料に応じて3段階の面積基準がある。

内装仕上げ・下地の種類 面積 根拠条項
指定なし(基本) 100㎡ 令112条第7項
天井・壁の下地・仕上げが準不燃材料 200㎡ 令112条第8項
天井・壁の下地・仕上げが不燃材料 500㎡ 令112条第9項

※ スプリンクラー等の消火設備が設置されている場合は、各区分の2倍の面積まで緩和される。詳細な要件は必ず法令集(令112条)で確認すること。

竪穴区画・異種用途区画も要確認

面積区画・高層区画に加え、以下の区画も直前期に整理しておこう。

  • 竪穴区画(令112条第11項): 主要構造部を準耐火構造とした建築物で、地階または3階以上の階に居室がある場合、吹き抜け・階段等の竪穴部分を区画する
  • 異種用途区画(令112条第18項): 特定の用途と他の用途が混在する場合に必要な区画

防火・避難規定の詳細な総まとめは「防火・避難規定の総まとめ」を参照してほしい。


最終確認④:法令集の物理的な状態をチェックする

試験本番の前日に気づいても手遅れになることがある。今のうちに法令集の物理的な状態を確認しよう。

チェック項目

インデックスタブの確認:
– タブが剥がれかけていないか
– 文字が薄くなって読みにくくなっていないか
– 確認①で追加すべきタブが残っていないか

書き込みの確認:
試験会場では試験監督が法令集の書き込みを確認するケースがある。以下の書き込みは原則禁止とされているので、該当するものがないか確認すること。

  • 条文の内容を補足・解説する文章の書き込み
  • 図・表・イラストの書き込み
  • 問題文に関する記述の転記
  • 答え・正誤の書き込み

一般的に許可されているのは、線引き(アンダーライン・囲み)、条文番号・記号・略語のインデックス記入などだ。ただし試験実施機関の最新の案内で必ず確認すること。

持ち込み可否の最終確認:
法令集は公益財団法人建築技術教育普及センターが指定する出版社のものに限られる。自分が使用している法令集が試験に持ち込み可能なものであるか、今一度確認しておこう。

法令集のタブ・インデックスの詳細な確認リストは「法令集タブ・インデックスの最終確認リスト」を参照してほしい。


最終確認⑤:時間配分シミュレーションを行う

最後の通し演習

直前期に最も有効なトレーニングのひとつが、本番と同じ条件での通し演習だ。

過去問(直近1〜2年分)を1セット選び、本番と同じ105分で解き切る練習をしよう。

演習のルール:
– タイマーを105分にセットしてスタート
– 法令集は試験に持ち込む本番と同じものを使う
– 時間内に解き終わらなかった問題は「解けなかった」としてカウント
– 採点後、時間配分の振り返りをする

目標スコア: 20問以上正解(30問中67%以上)

時間配分の基本戦略

  • 0〜20分: 確実に解ける問題を先に処理(法令集を引かなくても分かる問題)
  • 20〜80分: 法令集を引いて確認が必要な問題を処理(1問あたり3〜5分)
  • 80〜100分: 計算問題など時間のかかる問題を処理
  • 100〜105分: 全問見直し・マークシートの確認

「捨て問」の判断基準

法規では、難問・奇問が数問混じっている。以下の状況に当てはまる問題は、時間をかけすぎず「後回し or 捨て」の判断をすること。

  • 法令集を2分以上引いても条文が見つからない
  • 計算が複雑すぎて手が止まる
  • 設問の意味自体が理解できない

残り時間が少ない局面では、解ける問題を確実に正解することを優先しよう。

時間配分の詳細な戦略は「法規 時間配分の鉄則」で解説している。


直前3日間のスケジュール(2026年試験の場合)

試験日が2026年7月26日(日)と仮定すると、直前3日間は7月23日(木)〜25日(土)になる。

3日前(7月23日・木曜日):確認①②を実施

  • 午前〜夕方: 最終確認①(頻出条文20本のタイムアタック)を実施。引けなかった条文にタブを追加
  • 夕方〜夜: 最終確認②(計算公式の再確認)。容積率・建蔽率・採光の公式をノートに書き出して整理
  • 22時までに就寝: 睡眠不足は翌日のパフォーマンスに直結する。無理をしない

2日前(7月24日・金曜日):確認③④+通し演習

  • 午前: 最終確認③(防火区画の数値を整理・暗記)
  • 午後前半: 最終確認④(法令集の物理的チェック)
  • 午後後半: 最終確認⑤(通し演習105分)。採点と時間配分の振り返りまで行う
  • 夜: 演習の振り返りを軽くメモ。22時には就寝

前日(7月25日・土曜日):持ち物確認+軽いリフレッシュ

  • 午前: 法令集を軽く開いて手に馴染ませる程度。新しい問題は解かない。持ち物チェックリストを確認する
  • 昼以降: 勉強はしない。好きな食事をとり、散歩や軽い運動でリラックス
  • 夜: 21時〜22時には就寝。アルコールは控える

持ち物チェックリストは「受験票・持ち物チェックリスト」で確認できる。


やってはいけないこと

直前3日間には、やるべきことと同様に「やってはいけないこと」もある。

前夜に徹夜する

睡眠不足は判断力・集中力・記憶の引き出し速度に深刻な影響を与える。どんなに不安でも、試験前日は最低でも6〜7時間の睡眠を確保すること。

「前日の夜に詰め込んだ知識は、本番では使えない」——これは多くの受験者が経験から語る事実だ。

SNSで他の受験生の「完璧にやった」報告を見る

直前期のSNSには「全範囲完璧に仕上がった」「過去10年分を3周した」といった投稿が飛び交う。しかし多くの場合、それらは自己激励や不安の裏返しだ。

他人の準備状況と自分を比較しても、得られるものは焦りだけだ。試験当日まで、SNSの閲覧は最小限にすることを強く勧める。

新しい問題集を買う

直前3日間で新しい問題集を買っても、消化しきれずに終わる。むしろ「やり残した問題集がある」という感覚が不安を増幅させる。

今手元にある教材を信じることが、直前期の鉄則だ。


まとめ

直前3日間でやることは、たった5つだ。

  1. 頻出条文20本の引き速度確認(引けない条文にタブを追加)
  2. 計算問題の公式再確認(容積率・建蔽率・採光)
  3. 防火区画の面積数値の丸暗記(1,500 / 1,000 / 500㎡、100 / 200㎡)
  4. 法令集の物理的チェック(タブ・書き込み・持ち込み可否)
  5. 105分の通し演習(時間配分シミュレーション)

新しいことを覚える必要はない。今まで積み上げてきた知識を、本番で最大限に引き出すための「環境整備」をするだけだ。

ここまで勉強を続けてきた自分を信じてほしい。社会人として忙しい日々の中で時間を捻出し、法規という難関科目に向き合い続けてきたこと——それ自体が、すでに大きな達成だ。

本番では、落ち着いて法令集を開き、一問一問丁寧に解いていこう。

ここまで頑張ってきた自分を信じて、2026年7月26日の本番に臨んでほしい。


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