※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれています。
「あと1週間。この1週間で何をすればいいんだろう」
試験直前になると、こんな焦りを感じませんか?私も初受験の年、試験1週間前は「まだ覚えられていないことがある」「もっとやらなければ」という強迫観念に追い立てられていました。
でも、合格した年に気づいたことがあります。残り1週間でやるべきことは、新しい知識を入れることではない。これまでやってきたことを整理し、本番で出し切る準備をすることです。
この記事では、一級建築士学科試験まで残り7日間の具体的な過ごし方を、日別スケジュールとともに解説します。法規に特化した最終準備、やってはいけない5つのこと、メンタル管理まで網羅しました。
残り7日間の全体方針
① 新しいことをやらない(復習のみ)
これが最も重要な原則です。残り1週間で新しい参考書を開いたり、まだ手をつけていない分野を勉強したりすることは、百害あって一利なしです。
理由はシンプルです。1週間で新しい知識が定着する確率は非常に低い一方で、これまで積み上げてきた知識が「新しい情報」によって上書きされ、混乱するリスクがあります。
この1週間でやるのは「既知の知識の精度を上げること」だけ。これを徹底してください。
② 睡眠リズムを試験日に合わせる(朝型に切り替え)
一級建築士学科試験は、午前中から始まります(計画・環境設備・法規が午前、構造・施工が午後)。深夜に勉強していた人は、今すぐ朝型に切り替えましょう。
目標は試験当日と同じ時間帯に脳が最も働く状態を作ることです。少なくとも試験3日前からは、試験開始時刻の2〜3時間前に起床するリズムを作っておくことをおすすめします。
2026年度の学科試験は7月26日(日)です。前日の7月25日(土)は早めに就寝し、当日は余裕を持って会場に到着できるよう準備しましょう。
③ 体調管理が最優先
どんなに勉強しても、試験当日に体調を崩せば実力は出せません。残り1週間は体調管理を勉強と同レベルの優先事項として扱ってください。
- 毎日7〜8時間の睡眠を確保する
- 激しい飲み会・宴席を避ける
- 手洗い・うがいを徹底する
- 冷房による体の冷えに注意する
- 食事のバランスを整える(暴飲暴食を避ける)
日別スケジュール(7/19〜7/25)
以下は、試験日(7月26日)から逆算した7日間のスケジュールです。あくまで目安として、自分の弱点に合わせて調整してください。
7日前(7/19・土):全科目の弱点ノートを通読
この日は「自分の弱点を把握する日」と位置づけます。これまで作成してきた間違いノートや弱点メモを、全科目ひととおり読み返してください。
目的は「弱点を全部潰す」ことではありません。「自分はどこが弱いか」を改めて認識し、残り6日間の優先順位を決めることです。
| 時間帯 | 内容 |
|---|---|
| 午前(2時間) | 法規・計画・環境設備の弱点ノート通読 |
| 午後(2時間) | 構造・施工の弱点ノート通読 |
| 夕方(1時間) | 翌日以降の優先課題をリストアップ |
6日前(7/20・日):法規の通し演習(30問・105分)
法規は試験でも時間管理が最も重要な科目です。この日は本番と同じ条件(30問・105分)で通し演習を行いましょう。
使用する問題は「直近1〜2年分の過去問」がおすすめです。解いた後は、間違えた問題の条文を法令集で引いて確認するだけでOK。深掘りしすぎる必要はありません。
法規の時間配分の詳細は法規の時間配分の鉄則|30問を105分で解くための解答順序を参照してください。
5日前(7/21・月):構造の公式・数値の最終確認
構造は暗記すべき公式・数値が多い科目です。この日は公式集・数値一覧を読み込む日にします。問題を解くより、公式の意味と使い方を確認することを優先してください。
特に確認すべき項目:
- 許容応力度の計算式(長期・短期)
- 座屈長さ・座屈荷重の公式
- 断面二次モーメントの公式(矩形・円形)
- 地震力計算(Ci・Ai分布)
- RC造の配筋基準数値(かぶり厚さ等)
4日前(7/22・火):計画・環境設備の暗記項目見直し
計画・環境設備は「知っているか知らないか」で決まる暗記科目です。この日は暗記項目の最終チェックを行います。
計画(20問)で特に確認すべき項目:
- 著名建築家と代表作品(モダニズム〜現代)
- バリアフリー・ユニバーサルデザインの数値
- 各用途(病院・学校・劇場等)の計画基準
- 都市計画・街区計画の用語
環境設備(20問)で特に確認すべき項目:
- 熱・光・音・空気の基本数値
- 換気回数・必要換気量の計算
- 給排水設備・電気設備の基本
- 省エネ基準(PAL・CEC)の概念
3日前(7/23・水):施工の用語・数値チェック + 法令集インデックス整理
この日は2つの作業を並行します。
【午前】施工の用語・数値チェック
施工(25問)は、工事の手順・管理の用語と数値が中心です。特に以下を確認してください:
- コンクリートの品質管理数値(水セメント比・スランプ等)
- 鉄骨工事の精度管理数値
- 仮設工事・土工事の基本事項
- 品質・工程・安全管理の用語
【午後】法令集インデックス整理
法令集のインデックス(タブ)が正しい位置に貼られているか確認します。頻出条文20箇所を実際に開いてみて、スムーズに引けるかチェックしましょう。
法令集タブ確認の詳細は法令集タブ・インデックスの最終確認リストを参照してください。
2日前(7/24・木):全科目の間違いノート見直し + 持ち物準備
【午前】全科目の間違いノート最終確認
これまで模擬試験や過去問で間違えた問題をまとめたノートを、最後にひと通り確認します。「読む」だけでOK。解き直す必要はありません。
【午後〜夕方】持ち物の準備
試験当日の持ち物を前日ではなく2日前に準備することをおすすめします。余裕を持って準備することで、前日の精神的負担を減らせます。
持ち物チェックリストの詳細は一級建築士試験の受験票・持ち物チェックリストを参照してください。
前日(7/25・金):法令集タブ最終確認 + 会場ルート確認 + 早寝
前日は勉強の時間を最小限にします。目安は2〜3時間以内。それより大切なのは、当日に万全の状態で臨む準備です。
前日のToDoリスト:
- 法令集のタブ位置を最終確認(開けるかテスト)
- 受験票・筆記用具・時計・法令集をまとめる
- 試験会場までのルートをGoogle Mapsで再確認
- 当日の起床時間・出発時間を設定
- 22時〜23時には就寝する
試験当日の注意事項は一級建築士試験 当日の注意事項まとめで詳しく解説しています。
法規に特化した最終準備
法規は全科目の中で最も配点が高く(30問)、かつ法令集の使い方次第で大きく点数が変わる科目です。直前期の法規対策を具体的に説明します。
頻出条文20の場所を法令集で確認
頻出条文とは、過去10年間で繰り返し出題されている条文群です。これらを「すでに知っている」だけでなく、法令集で素早く引ける状態にすることが重要です。
特に確認すべき頻出条文(建築基準法):
- 第2条(用語の定義)
- 第6条(確認申請が必要な建築物)
- 第27条(耐火建築物等としなければならない特殊建築物)
- 第28条(居室の採光・換気)
- 第43条(接道義務)
- 第48条・別表第二(用途地域内の建築制限)
- 第52条(容積率)
- 第53条(建蔽率)
- 第56条・56条の2(斜線制限・日影規制)
- 第61条・62条(防火・準防火地域内の建築制限)
- 令第112条(防火区画)
- 令第19条(採光の計算)
- 令第20条(換気の計算)
これらの場所をタブで引けるか、実際に手を動かして確認してください。頻出条文の一覧と解説は建築基準法 頻出条文ランキング20にまとめています。
計算問題の解法を3問だけ解く
法規の計算問題(採光・容積率・建蔽率・斜線制限等)は、解法の手順を体に染み込ませることが重要です。
直前期は大量に解く必要はありません。各計算パターンから1問ずつ、合計3問程度を丁寧に解いて解法確認をするだけで十分です。「解ける感覚」を確認する作業と思ってください。
法令集の書き込みルール最終確認(没収リスク回避)
試験当日、法令集の書き込みが試験規則に違反していると判断された場合、法令集を没収される可能性があります。没収されると法規が30問すべて解けなくなるという致命的な事態になります。
直前に必ず確認すべき点:
- 条文の補足説明文(解説文)が書き込まれていないか
- 公益財団法人建築技術教育普及センターが禁止する記号・マーク類がないか
- インデックスに条文番号・見出し以外の情報が記載されていないか
- 他のページへの参照指示(矢印等)が過度でないか
判断に迷う書き込みがある場合は、試験当日に試験官に確認するより、事前に消しておく方が安全です。
やってはいけないこと5選
直前期に「やりがちだけど逆効果」な行動を5つ紹介します。心当たりがある場合は今すぐやめましょう。
① 新しい参考書を買う
「この参考書を見たら急に不安になった」「あの参考書の方が良さそう」と感じることがあるかもしれません。でも、1週間前に新しい参考書を購入して勉強しても、内容が定着する可能性はほぼゼロです。
むしろ、「こんなことも知らなかった」という新たな不安を生み出すだけです。今使っている教材を信じてください。
② 深夜の追い込み勉強
「まだやれることがある」と感じて深夜まで勉強し続ける人は多いです。しかし、睡眠不足は記憶の定着を妨げるだけでなく、翌日の勉強効率も著しく低下させます。
残り1週間は、23時には就寝することを絶対ルールにしてください。試験当日に眠い状態で臨むことほど、もったいないことはありません。
③ SNSで他の受験生と比較する
Twitter(X)やInstagramで「まだここまでしかできていない」「自分より勉強している人がいる」という投稿を見ると、不必要な焦りを生みます。
直前1週間はSNSを見る時間を意図的に減らすことをおすすめします。他人の勉強量は自分の点数に影響しません。自分のペースを守ることが最善です。
④ 模試の復習を大量にやる
模擬試験は「自分の弱点を発見するツール」です。1週間前に模試の問題を大量に解き直しても、すでに弱点発見の目的は達成されているはずです。
この時期に模試の問題をやるなら、間違えた問題のリストを読むだけで十分です。全問解き直すような時間的余裕はもうありません。
⑤ 前日に過去問1年分をフルで解く
「前日に本番のシミュレーションをしよう」と考えて、125問を全部解く人がいます。これはやめてください。
前日に大量の問題を解くと、脳と体が疲弊し、当日のパフォーマンスが落ちます。前日の勉強は2〜3時間のコンパクトな確認作業にとどめましょう。
メンタル管理
「ここまでやったから大丈夫」と言い聞かせる
試験直前に不安を感じるのは、あなたがそれだけ真剣に取り組んできた証拠です。不安を感じない受験生などいません。
大切なのは、その不安に飲み込まれないことです。「不安を感じている自分」を客観的に観察して、「これだけやってきたのだから、持っている知識を信じよう」と言い聞かせてください。
実際、一級建築士試験の合格点は「完璧に全問わかる」必要はありません。総得点の概ね65%以上かつ各科目の基準点をクリアできれば合格です。全問正解する必要はないということを忘れないでください。
合格後のイメージを具体的に描く
スポーツ選手がよく使うイメージトレーニングは、受験勉強でも有効です。
毎朝起きたとき、または就寝前に、合格後の自分を具体的にイメージしてみてください。
- 合格通知を手にしたときの感覚
- 職場で「一級建築士合格しました」と報告するシーン
- 建築士証が届いたときの喜び
- 設計図に「一級建築士」の資格名を記入する瞬間
具体的なイメージが持てると、脳が「合格するのが当然」という方向に動き始めます。根拠のない自信ではなく、努力してきた自分への信頼として、このイメージを持ち続けてください。
まとめ:試験1週間前チェックリスト
この記事で解説した内容をチェックリスト形式でまとめます。印刷して手帳に貼っておくことをおすすめします。
全体方針チェック
- ☐ 新しい参考書・教材には手をつけない
- ☐ 睡眠は毎日7〜8時間確保する
- ☐ 23時には就寝する習慣をつける
- ☐ 体調管理(手洗い・うがい・暴飲暴食しない)を徹底する
日別タスクチェック
- ☐ 7日前:全科目弱点ノートを通読した
- ☐ 6日前:法規30問・105分の通し演習を完了した
- ☐ 5日前:構造の公式・数値を最終確認した
- ☐ 4日前:計画・環境設備の暗記項目を見直した
- ☐ 3日前:施工の用語チェックと法令集インデックス整理をした
- ☐ 2日前:全科目間違いノートを確認し、持ち物を準備した
- ☐ 前日:法令集タブ最終確認・会場ルート確認・早寝した
法規最終準備チェック
- ☐ 頻出条文20箇所を法令集で引けることを確認した
- ☐ 計算問題(採光・容積率・建蔽率)を3問解いて解法確認した
- ☐ 法令集の書き込みに違反がないか確認した
やってはいけないことチェック
- ☐ 新しい参考書を買っていない
- ☐ 深夜の追い込み勉強をしていない
- ☐ SNSで他の受験生と比較していない
- ☐ 模試の全問解き直しをしていない
- ☐ 前日に過去問1年分をフルで解いていない
直前期の過ごし方についてもっと詳しく知りたい方は、一級建築士 法規 直前期の総まとめも合わせてご確認ください。
合格に必要な教材を選ぶ
- 通信講座おすすめ比較 — スタディング・TAC・日建学院を社会人目線で比較
- スタディング一級建築士講座レビュー — 実際の使い勝手と評判
- 法令集の選び方【2026年版】 — 井上書院・総合資格・TACの違い
📚 スタディング 一級建築士講座
社会人受験生に人気のオンライン講座。スマホ1台で法規の条文読み込みから過去問演習まで完結。無料体験あり。
試験会場に持ち込める法令集3冊【令和8年度版】
井上書院「建築関係法令集」令和8年度版
総合資格「建築関係法令集 法令編」令和8年版
TAC出版「建築基準関係法令集」2026年度版

